vol.146 好きは才能・才能とは好き
シャギーさんからのお便り②
・好きじゃないのにやらしちゃダメ
・将棋の世界
・古川の持つ世界一の才能
・藤井聡太は人類史上初の存在
はい、こんばんは。シャギーさんのご質問の続きで。
易行道とはいろんな例えがあって、その、だんだん、だんだん、こう、洗練されていくものなんじゃないかとおっしゃってましたけど。いや、そうでもないんだよって。
例えば、走る。例えで仰ってたんで、最初は這いずり回るとかで、だんだん、だんだん進化して、最終的にはウサインボルトとおっしゃいましたけども。
才能ありゃ誰だって世界一になれるんだよ。誰だってっつうか、努力はある程度しなきゃいけないんですけども。
その時に、最後に将棋の藤井聡太さんの話をしました。
あのね、確かスーザンさんじゃなくて、誰だっけな、どっぺんさんからね、藤井聡太さんってのはどういう人なんでしょうかって、どういう意味があるんでしょうか。って質問が前きたんだよね。
どっぺんさんは好きなんですよ、そういうのが。あのね、なんていうの。世界を変えるためにこう出てきたとか、なんかそういう風な印象が欲しいんですよね。どっぺんさん、イルプロラシオンだから。だから、まあ、その時答えたのは、なんて答えたんだろう。
うん、忘れてますね。古川君はもう本当に記憶が飛んじゃうからね。
なんかね、多分だけど、あれだね。もう好きなことはいくらでもできるよみたいな感じだよね。
才能ってのは好きだってことなんですよ。
好きじゃなきゃ、それは才能はない。
例えば子供に。前も言ったけど、音楽を、バイオリンを習わすって、スケートを習わすって、ほっときなさいって僕言ったでしょ。なんでかっつうと好きじゃないのにやらしちゃダメなんだ。子供好きだったらね、やらしてって自分から言うよ。であの、お金がないからダメっつっても、自分で努力してなんとか工夫してやるよ。
だからね、好きこそものの上手なれっていうじゃないですか。 才能っていうのは好きかどうかなんですよ。逆に言うと、才能の表れってのは、そのことが好きかどうか。でね、藤井聡太さんってのは将棋が好きなんですよ。
もちろん将棋会館にいる棋士。将棋の棋士って人はみんな好きだよ、将棋が。でも、いろんなタイプがあるわけ。子供の頃からだいたい将棋差しになろうと思ってる人がほとんどじゃないですか。また小学生ぐらいで、もう棋士を目指さないとそもそも無理なんですよ、将棋の棋士なんてのは。そこで才能がないとダメなんですね。
才能があっても、そっからが色々なんですよ。あの子供の頃に才能あって大人を負かしてると、あー自分はすごいんだって思っちゃうわけですよ。 周りに敵もいないし。じゃあ棋士になろうかつってなってみると、今度はその3段4段までが 3段リーグつってね、奨励会なんですよ。で、まだ給料もらえないんですね。だから……。
給料もらえないのかな?3段は貰えるのかな。わかんないけど、正式な棋士は4段からなんですね。
でも、奨励会に入ってみたら、自分と同じぐらいのがいっぱいゴロゴロいるわけですよ。自分より強いのがいっぱいいるわけ。で、まあ、ショック受けて、色々研鑽、努力するんですけども、そこから抜け出て、4段、5段、6段、7段、8段、9段。
9段ってのは……あるか。名誉9段だよね、名誉段だね。あとタイトルとったりするわけでしょ。
で、藤井聡太さんがなんであんなに強いのかって言うと、どっぺんさんに答えた通りなんですよ。
まだ出てこないな。
やっぱ好きだからなんですよ。
うーんとね、1つのことを一生懸命できるかどうかっていうのを、なんかね、言葉で言ったんですけども。あとで調べてみよう。あと調べといてね。
かわかつ「はい。 」
BBSの質問とかに出てるから
えーとねえ、将棋が好きなの、ただそれだけ。で他の人は、 藤井聡太に勝てない人は将棋が好きじゃないんですよ。いや、そんなことないでしょって、みんな将棋好きでしょって言うでしょ。
違うんですよ。藤井聡太さんほど好きではないんですよ。
そこなんすよね。
古川くんが、その、あれだよ、月読之大神とか五井先生に気に入られたのは、彼はその探究が好きなんですよ。世界中の誰よりも、多分1番探究が好きだったんだよね。謎が。
で、何をおいても、何よりもそれが1番大事。
弱っちいんだけども、そこは曲げてなかったよ。
だから、まあ、導いてもらえたってことはあるよね。そういうことなんですよ。
だからね、才能はもちろん必要なんだけども、 あの将棋指しの人でも色んな人がいて、才能あるのに、やっぱりその女性に溺れたりとか、あるいは酒に溺れたりとか、あと、あんまりな真剣勝負のプレッシャーに耐えれなくて、なんかついつい別のことやったりとか。
若い人の中でも僕見てて居ますよね、やっぱ将棋以外のこと、例えば旅したりとか、なんか山登ったりとか。気分転換でいいんだけど。
ところが藤井聡太さんも、もちろん趣味ありますよ。鉄道に乗ったりとか。でもついでだよね。今、あの移動でなんか新幹線乗ったりとか、変わった車両に乗ったりとかいうのも、時間ないからだろうけども、そっちに没頭しないですよ。
気を紛らわそうっていう気もないですよ。やっぱ好きなのが将棋の研究ですよね。好きだから、将棋が。
で、それと才能があってとこ、ダブルで重なってってことで。
人間ね、あの人今将棋指しになって4年5年経つわけでしょ。で、生涯通算勝率が8割超えてるわけですよ。
そんな人今まで人類史上でいなかったわけですよ。なんでかっつうと、やっぱしそれだけ将棋が好き。
僕が好きな将棋指しに升田幸三ってのが昔いたんですよ。
(升田幸三:1918〜1991年。将棋棋士。実力制第四代名人。棋士番号18。木見金治郎の弟子であり、木村義雄・塚田正夫・大山康晴と死闘を演じ、木村引退後は大山と戦後将棋界で覇を競った)
升田幸三の話するとまた色々長く1時間ぐらいなっちゃうんだけども。 あの人ははっきり言って剣豪だよね。昔の宮本武蔵とかえー、佐々木小次郎みたいな外道だったんですよ。
でも結局大山さんにも勝ったりもしたんだけども、結局勝ちきれなかったのは、やっぱ酒とかタバコに
逃げちゃったよね。うん、そこだよね。そこで勝負が決まったということがあります。
はい。この続きはまた次回。
どっぺん
2020/7/17 No.4021
虚空蔵55様 みわ様 いつも深遠な御指導まことにありがとうございます。いま藤井七段が棋聖になられました。大変素晴らしい偉業でとても嬉しく思います。以前の御投稿で、江戸時代の偉大な棋士たちが彼を指導していると御教示いただいておりますが、羽生永世七冠をはじめとして素晴らしい方々が歴々と居並ぶこの世界で彼はどのような存在なのでしょうか。今何故藤井棋聖は下生されているのでしょうか。ぜひ御教示お願い申し上げます。ご多忙の中大変脳天気な投稿で申し訳ありません。よろしくお願い申し上げます。
2020・7・16
どっぺん様
藤井七段(もう藤井棋聖と呼ぶべきですね)は…彼の魂は「道を究めたい指向性を持つ」というのが出てきます。
もちろん道というのは将棋道のことで、そこでひたすら好きな道をひたむきに歩んでいるだけのようです。
他の棋士との違いは、そこでしょうか。
シンプルですが、一意専心を極めると大概の事は何でも成就するようです。
ただそれが如何に難しい事か、この現象界で成し遂げることの困難さは、皆さんよくご存じかと思います。
私も将棋好きですから、もっと藤井棋聖に活躍して頂いて楽しませて頂きたいと思っています。
虚空蔵55